以下は『「死ぬのが怖くない」とはどういうことか』(前野隆司著・講談社)のエピローグからの引用です。
とても興味深い内容のいい本でした。(*^_^*)
『いずれにしろ、述べたかったことは、「死ぬのは怖くない」ということだ。
死をおそれることは、フォーカス・イリュージョン(焦点の幻想)だ。
そもそも生は幻想だ。寂しさも、悲しさも、はかなさも、幻想だ。
死後の永遠の時間も、永遠の愛も、幻想だ。
人間が作り出したものに過ぎない。
すべての概念は人間が作り出したものだ。
人間無きところに概念はない。
あなたのいないところに、あなたのための時空の概念はない。
よって、あなたという主観から見たときに、死後の世界などという概念はない。
本来は、ない。
想像はできても、想像していること自体が誤びょうなのだ。
つまりどこから見ても、死などない。
あなたには今しかないのだ。 年齢も、残された時間も、関係ない。
すべての人間に平等に、みんな、今しかない。 過去もないし、未来もない。
故スティーブ・ジョブズ氏が、スタンフォード大学の卒業式での有名な講演で、
「今日が人生最後の日だと仮定したときに、やるべきだと思うことを実行せよ」と言った。
瀬戸内寂聴氏の「情熱を燃やして、激しく生きなさい」も同じだ。
しかし、今日が、人生最後の日だと思おうと、思うまいと、もともと、今日しかないのだ。
ただ今日を生きるしかないのだ。 他に何の選択肢もない。
そして、人生には意味はない。
では、激しく情熱を燃やして生きるか、
やるべきことをやらずに生きるか、どちらかない。
自分で選ぶしかない。
どちらかしかないのだったら、前者がいいに決まっている。そう思いませんか?』(p252)
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