2013年5月21日火曜日

「死ぬのが怖くない」理由は、「今」しかないから。


以下は『「死ぬのが怖くない」とはどういうことか』(前野隆司著・講談社)のエピローグからの引用です。
とても興味深い内容のいい本でした。(*^_^*


『いずれにしろ、述べたかったことは、「死ぬのは怖くない」ということだ。

死をおそれることは、フォーカス・イリュージョン(焦点の幻想)だ。


そもそも生は幻想だ。寂しさも、悲しさも、はかなさも、幻想だ。

死後の永遠の時間も、永遠の愛も、幻想だ。

人間が作り出したものに過ぎない。

すべての概念は人間が作り出したものだ。

人間無きところに概念はない。

あなたのいないところに、あなたのための時空の概念はない。

よって、あなたという主観から見たときに、死後の世界などという概念はない。

本来は、ない。

想像はできても、想像していること自体が誤びょうなのだ。


つまりどこから見ても、死などない。

あなたには今しかないのだ。 年齢も、残された時間も、関係ない。

すべての人間に平等に、みんな、今しかない。 過去もないし、未来もない。


故スティーブ・ジョブズ氏が、スタンフォード大学の卒業式での有名な講演で、

「今日が人生最後の日だと仮定したときに、やるべきだと思うことを実行せよ」と言った。

瀬戸内寂聴氏の「情熱を燃やして、激しく生きなさい」も同じだ。


しかし、今日が、人生最後の日だと思おうと、思うまいと、もともと、今日しかないのだ。

ただ今日を生きるしかないのだ。 他に何の選択肢もない。



そして、人生には意味はない。

では、激しく情熱を燃やして生きるか、

やるべきことをやらずに生きるか、どちらかない。 

自分で選ぶしかない。


どちらかしかないのだったら、前者がいいに決まっている。そう思いませんか?』(p252)

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